ほくろ・イボレーザー治療について
炭酸ガスレーザーでほくろ・加齢性のイボ・首筋の小さいイボなどを治療します。
炭酸ガスレーザーとは
炭酸ガスレーザー(CO2レーザー)は、波長が10,600nmの遠赤外線レーザーで、水分に反応しやすい性質があります。人間の皮膚には水分が多く含まれています。ほくろやイボなどに炭酸ガスレーザーを照射すると、細胞に含まれている水分に反応して熱エネルギーが発生します。その熱エネルギーによって皮膚が蒸散し、瞬時にほくろやイボを取り除くことができます。同時に周りの血管は熱凝固作用ですぐに固まるので、出血はほとんどありません。
炭酸ガスレーザーの蒸散作用は患部の周りに熱を拡散せずに照射できるので、皮膚深部の組織や患部周囲に余計なダメージを与えず、色素沈着などの跡形を最小限に抑えることができます。
治療時は局所麻酔をおこない痛みを極力抑えます。手術に比べて、出血が少なく短時間で治療が終わるといった利点があります。
炭酸ガスレーザーが適応となる疾患
- 色素性母斑(ほくろ)
- 脂漏性角化症(加齢性いぼ・老人性いぼ・シミいぼ)
- 軟性線維腫・アクロコルドン(首や脇にできる小さいイボ)
- 脂腺増殖症
※その他、小さい粉瘤、稗粒腫、汗管腫なども適応になることがあります。
悪性の疑いがあるものはレーザー治療できません。
炭酸ガスレーザーのメカニズム
- ほくろやイボがある患部に炭酸ガスレーザーを当てていきます。
- ほくろやいぼを蒸散させながら取り除いていきます。
- 3~6ヶ月くらい赤みがでますが、新陳代謝で新しい皮膚になっていきます。
レーザー治療後の経過
レーザー照射当日
レーザー照射後、軟膏を塗りテープで保護します。紫外線・摩擦等の刺激は避けてください。
メイクは控えてください。
翌日~傷が治るまで(約7~14日目)
傷が治る(上皮化)まで、朝晩1日2回患部に軟膏を塗り新しいガーゼ付きテープに交換してください。洗顔は優しく行ってください。メイクは肌に負担が少ないものにしてください。紫外線・摩擦等の刺激は避けてください。
傷が治ってから
傷が治ったら、軟膏とテープは終了です。少なくとも3ヶ月間は患部にも必ず日焼け止めを使用し、紫外線・摩擦等の刺激は避けてください。患部の赤みはしばらく続きますが、次第に落ち着いてきます。また、色素沈着を起こす事がありますが、一般的には3~6ヶ月程度で改善します。
ほくろの細胞が深くまである場合やほくろの細胞が活発な場合、治療後しばらくしてからほくろが再発することが稀にあります。その場合は追加照射(前治療より3ヶ月以降)をすることがあります。
※症状により、処置方法や経過が異なる場合があります
切除手術について
大きいほくろや深いほくろ、悪性の可能性があるものなど、炭酸ガスレーザー治療が適さない場合は切除手術をおすすめすることがあります。直径5ミリ以上のほくろは部位により手術切除の方がきれいに治る場合があります。部位や状態にもよりますのでご相談ください。
治療の流れ・注意事項
- ●処置時間
- 約5分~30分(数や範囲により前後します)
- ●ダウンタイム
-
レーザー後から上皮化するまで約1~2週間、レーザーを照射した部位をテープで保護していただきます。洗顔・入浴・メイクはテープを貼ったまましていただけますが、刺激を与えないようにしてください。
レーザー後の赤みや色素沈着は徐々に消退します。個人差がありますが、顔で半年~1年、その他の部位は数年かかります。
- ●治療後の注意事項
-
- 治療後少なくとも3ヶ月は紫外線対策に充分気をつけてください。赤みや色素沈着が消えるまでは、できるだけ患部を擦らないように気をつけてください。
- ほくろによっては再発することがあり、場合により追加照射(前治療より3ヶ月以降)が必要なことがあります。
- ほくろの場合、治療後の瘢痕は残ります。治療後のケアをしっかりしていただくことで瘢痕は目立たなくできます。
炭酸ガスレーザー症例写真
ホクロ
- before
- after
軟性線維腫(アクロコルドン)
- before
- after
料金のご案内(消費税込)
初診料・再診療
- 初診料…2,500円
- 再診療…1,000円
価格 | |
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ほくろ | 5,500円~ |
●脂漏性角化症・皮膚腫瘍(悪性は除く)
範囲 | 価格 |
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10mmまで | 11,000円 |
11mm以上、+5mmごとに | +5,500円 |
●アクロコルドン・いぼ(ウイルス性は除く)・稗粒腫
個数 | 価格 |
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1個につき | 1,100円〜3,300円 ※診察にて判断 |