デュピクセントが生後6ヶ月以上の小児のアトピー性皮膚炎患者さんにも投与できるようになりました。

従来の塗り薬や飲み薬などの治療では十分な効果が得られなかった小児アトピー性皮膚炎患者さんに対して効果が期待できます。

「デュピクセント」は2018年に発売された難治性アトピー性皮膚炎の注射薬で、炎症を引き起こす原因物質に働きかけ、炎症やかゆみを抑えたり、皮膚のバリア機能を守ったりする効能があります。

これまで当院でも積極的に導入しており効果や安全性を実感しておりましたが、15歳以上という年齢制限がありました。

デュピクセント治療は効果が高い一方で治療費が高額になりますが、保険適応の治療のため、小児の場合少ない負担で治療を受けることができます。

小児用は成人用と同じ薬剤ですが、投与量は体重に応じて変わります。
そのため、300mg製剤に加えて、200mg製剤が追加されました。

適応については以下の通りです。

既存の治療で効果が不十分な中等症~重症のアトピー性皮膚炎患者

生後6ヶ月以降。

多額の費用が負担できる方、あるいは小児医療の補助が受けられる方
 小児医療の補助が受けられる方は、小児医療の適応となります。小児の多くは医療補助を受けることがで   きますので、負担金は少ないと思います。小児の医療補助については、各市町村で負担金や補助の期間が異なりますので、各自でご確認ください。

定期的な通院ができる方
 定期的な注射が必要です。

外用治療も併用できる方
 外用も継続する必要があります。

投与量、投与間隔は、体重別に細かく設定されています。下の表をご参照ください。

注射部位は、両上腕(二の腕)、腹部、両大腿(ふともも)です。

 

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