毛穴はなぜできるの?

毛穴の開き、黒ずみ、詰まりでお悩みではありませんか?
日本皮膚科学会の調査によると、日本人女性の約80%が毛穴トラブルを抱えているというデータがあります。
毛穴は皮膚の表面に開いた小さな穴で、本来は毛や皮脂を排出するための重要な役割を持っています。しかし、様々な要因によって毛穴トラブルが発生します。

毛穴はなぜできるの?

毛穴トラブルの主な原因

過剰な皮脂分泌

ホルモンバランスの乱れやストレスにより、皮脂腺が過剰に皮脂を分泌することで毛穴が詰まりやすくなります。日本人の約65%が皮脂過剰による毛穴トラブルを経験しています。

角質肥厚

ターンオーバーの乱れにより古い角質が溜まり、毛穴を塞いでしまいます。特に30代以降の女性に多く見られる傾向があります。

紫外線ダメージ

UVAやUVBによる肌ダメージは、毛穴周辺の皮膚弾力を低下させ、毛穴の開きを悪化させます。

不適切なスキンケア

過剰な洗顔や刺激の強い製品の使用は、皮膚バリア機能を低下させ、毛穴トラブルを悪化させることがあります。

毛穴トラブルを放置すると、ニキビや吹き出物の原因となるだけでなく、年齢とともに毛穴の開きが固定化し、改善が難しくなる場合があります。早期の適切な治療とケアが重要です。

毛穴の種類

毛穴トラブルには様々な種類があり、それぞれ原因や対処法が異なります。自分の毛穴タイプを知ることが、効果的な治療の第一歩です。

開き毛穴

肌の弾力低下やコラーゲン減少により、毛穴が開いたままになっている状態です。頬や鼻の周りに多く見られ、40代以降の女性に増加する傾向があります。皮膚の弾力を取り戻すためには、コラーゲン生成を促進する治療が効果的です。

詰まり毛穴

過剰な皮脂と古い角質が混ざり合って毛穴を塞いでいる状態です。白く盛り上がったコメド(面皰)として見えることもあります。10代から20代の若年層に多く見られますが、ホルモンバランスの乱れにより30代以降も発生することがあります。

黒ずみ毛穴

毛穴に詰まった皮脂や角質が空気に触れて酸化し、黒く見える状態です。特に鼻の周りに集中して現れることが多く、日本人女性の約75%が黒ずみ毛穴に悩んでいるというデータがあります。

たるみ毛穴

加齢や紫外線ダメージによる真皮層のコラーゲン・エラスチン減少が原因で、毛穴の形が楕円形に変形している状態です。頬や顎のラインに沿って現れることが多く、50代以上の女性に多く見られます。

毛穴の種類によって最適な治療法は異なります。

当院では肌診断機「レビュー」を導入しており、ポルフィリンの分布を可視化することができます。肉眼では見えない毛穴トラブルの発生源を特定することができます。
ポルフィリンとは、肌の毛穴内に存在するアクネ菌の代謝産物のことを指します。
光毒性があり活性酸素を発生させることで皮脂の酸化を促します。皮脂が酸化すると、毛穴詰まりや炎症、ニキビや毛穴が広がるといった毛穴トラブルの原因となります。

ボルフィリン

  • カラー写真 <カラー写真>
  • UV写真 <UV写真>

アクネ菌の代謝物であるポルフィリンが赤く蛍光します。

夏場は毛穴が詰まりやすい?

夏のイメージ写真

「夏になると毛穴トラブルが悪化する」と感じている方は多いのではないでしょうか?これには科学的な根拠があります。
夏場の毛穴トラブル増加の理由としては皮脂分泌の増加がまず挙げられます。
気温が上昇すると、皮脂腺の活動が活発になり、皮脂の分泌量が増加します。日本の夏の高温多湿環境では、皮脂分泌量が冬場と比較して約1.5倍に増加するというデータもあります。
また、夏場は汗の分泌も増え、皮脂と混ざり合うことで毛穴詰まりを起こしやすくなります。特にマスク着用時は蒸れによりこの現象が加速します。
その他には、夏場の強い紫外線によって肌のバリア機能が低下し、毛穴周辺の肌ダメージを引き起こすことや、エアコン環境による乾燥によって、肌の水分バランスを崩すことで角質肥厚を招き、毛穴詰まりの一因となることがあります。

夏場の毛穴トラブルを放置すると、秋以降も毛穴の開きや黒ずみが残り、改善が難しくなることがあります。特に20〜30代の女性は夏場の紫外線ダメージが蓄積し、将来的な毛穴トラブルのリスクが高まります。

当院の毛穴治療「ジェネシス」

ジェネシスは当クリニックが特に力を入れている最新の毛穴治療法です。この革新的なレーザー治療は、痛みや肌ダメージを最小限に抑えながら、毛穴の開きや黒ずみなどさまざまな毛穴トラブルに効果を発揮します。

ジェネシスの特長

YAGレーザー

ジェネシスは、米キュテラ社が開発したFDA承認のロングパルスNd:YAGレーザー(波長1064nm)を用いた医療用美容レーザー治療器で、肌質改善やエイジングケアを目的とした幅広い肌トラブルに対応します。

毛穴の引き締め効果

ジェネシスレーザーが真皮層に熱エネルギーを伝え、コラーゲン生成を促進することで、毛穴周辺の皮膚にハリを与え、開いた毛穴を引き締めます。
またレーザーピーリング効果により、過剰な皮脂分泌を正常化することで、詰まり毛穴や黒ずみ毛穴の改善に効果を発揮します。

赤ら顔・ニキビ跡の赤み改善

レーザーがヘモグロビンなどの赤い色素に反応し、毛細血管の拡張による赤ら顔やニキビ跡の赤みの改善にも効果があります。また、それ以外にも小じわやくすみの改善等、複数の肌トラブルに対して効果が望めます。

赤ら顔・ニキビ跡の赤み改善

ダウンタイム・痛みがほとんどない

施術中はじんわりとした温かさを感じる程度で、痛みは非常に少なく、ダウンタイムもほとんどありません。施術後すぐにメイクや入浴が可能です。

ジェネシス治療は通常、2〜4週間間隔で5〜6回の治療を推奨しています。効果には個人差がありますが、多くの患者様は3回目あたりから毛穴の改善を実感されています。維持効果を高めるためには、3〜6ヶ月ごとのメンテナンス治療がおすすめです。

毛穴のスキンケア

毛穴トラブルの改善には、専門的な治療とともに日常のスキンケアも非常に重要です。
正しいスキンケア方法を身につけることで、毛穴トラブルの予防や改善、さらにはジェネシスなどの治療効果を長持ちさせることができます。

毛穴のスキンケア

正しい洗顔

毛穴ケアの基本は適切な洗顔です。熱すぎるお湯は使わず、ぬるま湯で優しく洗いましょう。ゴシゴシこするのではなく、泡を使って優しくマッサージするように洗うことがポイントです。洗顔料は肌質に合ったものを選び、特に毛穴ケア用の製品は有効成分が含まれているものがおすすめです。
「さっぱりするまで」と過剰に洗ってしまうと必要な皮脂まで取ってしまいますので気を付けましょう。

適切な角質ケア

週1〜2回の角質ケアは毛穴詰まりの予防に効果的です。ただし、過剰な角質ケアは肌バリア機能を低下させるため注意が必要です。AHAやBHAなどの化学的な角質ケア製品は、自分の肌状態に合わせて使用頻度を調整しましょう。

毛穴を引き締める化粧水

アスタキサンチンやビタミンC誘導体、グリチルリチン酸などの成分が含まれる化粧水は、毛穴の引き締め効果があります。化粧水を使用する際は、コットンでパッティングするとより効果的です。

適切な保湿

乾燥は皮脂分泌を過剰に促し、毛穴トラブルを悪化させることがあります。セラミドやヒアルロン酸配合の保湿剤で適切な水分バランスを保ちましょう。

UVケア

紫外線は毛穴周辺の肌弾力を低下させ、毛穴の開きを悪化させる主な要因です。日焼け止めは季節を問わず毎日使用し、特にSPF30以上のものを選ぶことをおすすめします。

毛穴ケアに有効な成分

以下の成分は、科学的にも毛穴ケア効果が実証されています。

サリチル酸(BHA)

毛穴の奥まで浸透し、過剰な皮脂や古い角質を除去する効果があります。特に詰まり毛穴や黒ずみ毛穴に効果的です。臨床研究では、2%サリチル酸配合製品の継続使用で約70%の被験者に毛穴改善効果が確認されています。

レチノール(ビタミンA誘導体)

肌のターンオーバーを促進し、コラーゲン生成を助けることで、毛穴の引き締め効果を発揮します。ただし、肌が敏感な方は低濃度から始めることをおすすめします。

ナイアシンアミド(ビタミンB3)

皮脂分泌を調整し、毛穴の見た目を改善する効果があります。5%配合の製品で顕著な効果が期待できます。

アスタキサンチン

強力な抗酸化作用により、紫外線ダメージから肌を守り、毛穴周辺の肌弾力を維持します。

グリチルリチン酸

抗炎症作用があり、ニキビを伴う毛穴トラブルの改善に役立ちます。

これらの成分を含む製品は、ジェネシスと併用することで、さらに高い効果を発揮します。

毛穴治療のまとめ

毛穴トラブルは、適切な治療とケアによって大幅に改善することができます。当院では肌診断機を用いて肌トラブルを可視化し、患者様の毛穴タイプ、肌質、ライフスタイルに合わせた最適な治療プランを提案します。
また日頃のスキンケア改善のご提案なども併せて行うことで、アフターケアやフォローアップにも力を入れています。無料カウンセリングも実施していますので、気になる方はお気軽にご予約下さい。