アポハイドローション手汗(原発性手掌多汗症)治療の保険適用の外用剤です。

手掌多汗症とは

一般的に“手汗”と呼ばれるもので、幼少児期あるいは思春期頃に発症し、精神的緊張によって手のひらに多量の発汗を認める病気です。

アセチルコリンが汗腺から発汗を誘発すると考えられており、本剤は多汗症の原因となるエクリン汗腺のムスカリン受容体と結合することでアセチルコリンの結合を阻害し、発汗を抑制します。

アポハイドローションの使い方

1日1回、就寝前に適量を両手掌全体に塗布します。
1回の塗布量は、両手掌に対しポンプ5押し分が目安です。

  • 塗布後、翌朝起床時に手洗いをするまでは薬剤が落ちないように手がぬれるような行為を控えてください。
  • 起床後、手を洗うまでの間は、塗布部位以外(眼等)に触れないようにしてください。
  • 万一、塗布時に眼に入った場合は、直ちに水で洗い流し、眼科受診してください。
  • 塗布後に気密性の高い手袋等で手掌を覆って密封しないでください。

アポハイドローションを使えない方

妊娠中の方・授乳中の方・緑内障の方・前立腺肥大症の方・手掌に傷や湿疹等のある方・甲状腺機能亢進症の方・うっ滞性心不全の方・不整脈の方・潰瘍性大腸炎の方・パーキンソン症または脳血管障害のある方等

アポハイドローションの副作用

かぶれ、口の渇き、光をまぶしく感じる等

その他の手の多汗症の治療

① プロバンサイン アセチルコリンの放出を抑制することで発汗をおさえる飲み薬

② ディーチューブ・ディーバー ミョウバンの収れん作用により発汗をおさえる塗り薬

③ 塩化アルミニウム外用剤 汗の出口を塞ぐことにより発汗をおさえる塗り薬

④ ボトックス注射 アセチルコリンの放出を抑制することにより発汗をおさえる注射 

西宮市甲子園口で多汗症の治療なら『あさくら皮フ科クリニック』 (asakura-hifuka.com)