レチノールピールについて

レチノールはビタミンAのことです。皮膚や粘膜を作ったり視覚に関わる物質で、肌のヒアルロン酸を増やして肌の水分量を増やしたり、ターンオーバーを整えて肌荒れを防ぐ作用があります。
ビタミンAが不足すると肌の潤いが不足したり、小じわができたり、ニキビや吹き出物ができやすくなります。
レチノールとレチノイン酸
レチノールは肌の内部でレチノイン酸という物質に変わります。
レチノイン酸はトレチノインとも呼ばれ、しわやニキビの治療に外用剤としてFDAで認可され使用されています。ピーリング作用や皮脂分泌の抑制、コラーゲンの生成など、肌への高い美容効果を発揮します。生理活性はビタミンAの約500~100倍で、作用が強いため肌への刺激も強くなります。
トレチノインの皮膚に対する作用は以下の通りです。
- ピーリング作用
- 肌細胞の分裂増殖を促し肌再生を促進
- 皮脂腺の働きを抑え皮脂分泌を抑制することでニキビをできにくくします
- コラーゲン生成を促し、皮膚の張り、小じわの改善
- ヒアルロン酸の産生を促し、肌をみずみずしくする
レチノールピールとは
レチノールピールはスペインMediderma社のアンチエイジング効果が高いピーリングです。レチナール(即時効果)、レチノール(持続効果)、レチニール(遅延型効果)の3種類のレチノール誘導体をバランスよく配合することで、肌にレチノイドの効果を持続的にもたらします。
肌への刺激が強いレチノイン酸の前段階の物質であるレチノール誘導体をナノカプセル化しています。そのため赤みや刺激、痛みなどが抑えられ、肌トラブルを回避しながら安全に効果を引き出すことが可能です。
また、亜鉛とヒアルロン酸が配合されており、レチノールとの相乗効果により新たなヒアルロン酸の産生を促します。
レチノールピールの効果
- しみ・そばかす
- 肌のくすみ・色素沈着
- 毛穴のひらき
- エイジングケア
- にきび・ニキビ跡
- 皮脂分泌の抑制
- 小じわ
- 肌のはり
- 乾燥の改善
レチノールピールの治療間隔・治療回数のめやす
- 3~4週間に1回、1クール3~5回
- 施術4~6時間後に水で洗い流してください
- 施術2~3日後より、赤み、皮むけ、ヒリヒリ感などが7~10日程あります
- 他の施術は前後2~4週間避けてください
- レチノール、トレチノインの使用は前後2週間避けてください
- メイクは翌日から可能です
料金のご案内(消費税込)
初診料・再診療
- 初診料…2,750円
- 再診療…1,100円
※学割の場合、学生証の提示が必要となります。
レチノールピール (全顔)
価格 | |
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1回 | 22,000円 |
5回セット | 88,000円 |
超音波クレンジング(顔) ※追加オプション
価格 | |
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1回 | 1,100円 |
5回セット | 4,950円 |
レチノールピールの特長
- コラーゲン産生
- レチノイドが繊維芽細胞の増殖を促し、コラーゲン産生を活性化させ、小じわ、ハリを改善します。
- しみを改善
- リポソームがしみに直接作用し、刺激を受けているメラノサイトの活動を調節します。
- 皮脂の抑制
- 毛包、皮脂腺に浸透し皮脂をコントロール・抑制するため、脂性肌・ニキビを改善します。
- 乾燥・赤み・くすみを改善
- リポソームを構成する脂質により角質層が回復。バリア機能が改善し、乾燥・赤み・くすみを減少させます。
適応症状・得られる効果
- 小じわ、ハリの改善
- しみ、くすみ、色素沈着を改善
- ニキビの改善・予防(皮脂のコントロール・抑制)
- バリア機能を正常化し、乾燥を改善、お肌の水分量
レチノールの4つの効果
- ●従来よりも刺激を格段に抑え、効果は最大限に
- レチノールピールは、肌への刺激の強いレチノイン酸の前段階の物質である「レチノール誘導体」をナノカプセル(リポソーム)化しています。そのため従来よりも赤味や刺激が格段に抑えられ安全にピーリングを行えるようになりました。
また、ナノカプセル化していることでお肌の内部でシミに直接作用し、刺激を受けているメラノサイトの活動を調整します。 - ●3つのレチノールシステムによる継続的な効果
レチノールは体内において「レチノール」「レチナール」「レチニール(レチニルエステル)」などに変化し、レチナールが「レチノイン酸」に変化し肌への高い効果を発揮します。また、これらの物質を総称して「ビタミンA」と呼び、体内で代謝しています。
「レチノール」「レチナール」「レチニール(レチニルエステル)」の3つの物質がバランスよく作用することで、継続的にレチノイン酸の効果を高めます。- ●亜鉛・ヒアルロン酸による相乗効果
- 細胞を損傷させるフリーラジカルから肌を守る亜鉛と、レチノールの働きを後押しするヒアルロン酸を配合することで、細胞が新たなヒアルロン酸の生成を促します。
禁忌
- 1ヶ月以内にレーザー治療をしている方
- 2週間以内にピーリングの施術をしている方
- 施術部位に重篤な皮膚疾患および感染症がある方
- 出血性疾患を発症している方
- 糖尿病の方
- ヘルペスウイルスの方
- 妊娠及び授乳中の方
- ハイドロキノンやトレチノインを使用している方 ※前後2週間は使用をお控えください。
レチノールピール治療のリスク・副作用について
- 個人差はありますが、部位や症例によっては炎症・つっぱり感・発赤・わずかな腫脹を伴う場合があります。
- 施術後に、腫れや赤みを伴う場合がありますが、2~5日程度で改善していきます。
- 施術後、翌日~数日後に薄い皮むけが起こる場合があります。表皮のターンオーバーが促進されていることが原因ですので、無理にこすらないようにしてください。1週間程度で改善してきます。
- 効果には個人差があります。また、部位によってはそれほど改善が実感できないことがあります。